BTSがグラミー賞を受賞できないのはなぜなのか、世界的な人気を考えるほど不思議に感じますよね。結論からいうと、特定の一つの理由が公表されているわけではありません。
グラミー賞は売上やファン投票だけで決まらず、音楽の専門家である投票会員が候補作を選び、最終投票で最も票を集めた作品が受賞します。BTSはこれまで5回ノミネートされましたが、各年とも強力な候補と競り合った結果、受賞には届きませんでした。さらに2026年7月29日、BTSは2027年グラミー賞へのエントリーを見送る方針を明らかにしています。
BTSがグラミー賞を受賞できない理由は?
【速報】BTS「グラミー賞」へのエントリー見送りを宣言https://t.co/Hfuot1fJBq pic.twitter.com/OIICBrzZ8o
— Kstyle (@Kstyle_news) July 29, 2026
BTSが受賞できない理由について、レコーディング・アカデミーが公式な説明を出したことはありません。そのため、「K-POPだから」「英語圏の歌手ではないから」といった一つの要因に決めつけることはできません。
グラミー賞では、レコーディング・アカデミーの投票会員が候補を選び、別の最終投票で受賞作を決めます。最終的には、そのカテゴリーで最も多くの票を得た作品が受賞します。
つまり、チャート順位、再生回数、ファンの規模がそのまま受賞結果になる制度ではありません。世界的なヒットは大きな実績ですが、同じ年に並ぶ作品との比較や、投票会員からの評価が結果を左右します。
大ヒットとグラミー受賞は同じ基準ではない
「Dynamite」や「Butter」は世界的なヒット曲となりました。しかし、グラミー賞は人気投票ではなく、音楽業界のクリエイターによる投票で決まる賞です。
売上やストリーミングの強さだけでは予測できないところが、グラミー賞の難しさでもあります。BTSほどの人気があっても、受賞が約束されるわけではないのですね。
同じカテゴリーに強力な候補が集まっていた
BTSが単独曲で2年続けて候補となったのは、最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス賞です。2021年はレディー・ガガ&アリアナ・グランデの「Rain On Me」、2022年はドージャ・キャット&SZAの「Kiss Me More」が受賞しました。
2023年に「My Universe」で再び同部門の候補となった際は、サム・スミス&キム・ペトラスの「Unholy」が受賞しています。いずれも、その年を代表する注目作との競争でした。
BTSのグラミー賞ノミネート歴を一覧で紹介
グラミー公式サイトによると、BTS名義の記録は通算5ノミネート、受賞0です。初ノミネートは2021年で、K-POPアーティストとして歴史的な一歩となりました。
| 授賞年 | 部門 | 対象作品 |
|---|---|---|
| 2021年 | 最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス | Dynamite |
| 2022年 | 最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス | Butter |
| 2023年 | 最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス | My Universe(Coldplayとの共演) |
| 2023年 | 最優秀ミュージック・ビデオ | Yet To Come |
| 2023年 | 年間最優秀アルバム | Music Of The Spheres |
年間最優秀アルバムの候補は、Coldplayのアルバム『Music Of The Spheres』への参加クレジットによるものです。BTS自身のアルバムが同部門に選ばれた、という意味ではない点は押さえておきたいですね。
3年連続ノミネートが示したBTSの評価
受賞こそ逃したものの、2021年から2023年まで3年連続で候補に入った事実は小さくありません。最初は「Dynamite」の1部門でしたが、2023年にはパフォーマンス、映像、主要4部門の一つである年間最優秀アルバムへと評価の範囲が広がりました。
特に「Yet To Come」が最優秀ミュージック・ビデオに選ばれたことで、歌唱やパフォーマンスだけでなく、映像表現も候補になりました。未受賞という結果だけでは見えにくいものの、グラミーにおけるBTSの存在感は着実に大きくなっていたといえます。
2024年以降にグループのノミネートがなかった背景
BTSは2022年以降、メンバーの兵役とソロ活動が重なり、グループとしての新作発表に長い間隔が空きました。2024年から2026年のグラミーでBTS名義の新たな候補がなかったことは、評価の低下だけで説明できるものではありません。
グラミー賞には毎年、対象作品の発売期間があります。候補になるには、その期間に発表された作品が正式にエントリーされ、審査を通過する必要があります。グループとしての活動量が少ない時期は、そもそも候補になり得る新作も限られていました。
BTSが今後グラミー賞を受賞する可能性は?
2026年3月20日発売の5枚目のアルバム『ARIRANG』は、2027年グラミー賞の対象期間内に入っています。しかしBTSは2026年7月29日、メンバー7人のInstagramを通じて、今年はグラミー賞へ作品を提出しない方針を明らかにしました。
声明では、音楽が地域や言語によって分類されるのではなく、音楽そのものとして聴かれ、愛されることを願うという趣旨が伝えられています。グラミー公式ルールでは、正式に提出されなかった作品は投票用紙に載らず、ノミネートや受賞の対象になりません。そのため、BTSは2027年グラミー賞ではノミネートを目指さないことになります。
「Best Asian Pop Music Performance」が新設
2027年グラミー賞では、新部門「Best Asian Pop Music Performance」が設けられます。K-POP、J-POP、C-POPなど、アジア市場で生まれた、または広く認知されているポップ音楽のパフォーマンスを対象とし、アジアの言語を有意に使用していることが条件に含まれます。
ただし、BTSは今回のエントリーを見送るため、2027年はこの新部門を含む各部門の候補にはなりません。新部門はアジア発の音楽を評価する新しい場となる一方、BTSが今後参加するかどうかは明らかになっていません。
主要部門での評価にも期待
BTSはすでに年間最優秀アルバムの候補にクレジットされた経験がありますが、2027年は『ARIRANG』を提出しないため、同作による主要部門やポップ部門への挑戦も見送られます。
今回の判断は2027年グラミー賞に関するもので、将来にわたって参加しないと表明したものではありません。これまで5つの候補を積み重ねてきただけに、今後あらためて挑戦する機会があるのかが注目されます。
まとめ:BTSは2027年の挑戦を見送り今後の再挑戦に注目
- BTSが受賞できない公式な理由は発表されていない
- グラミー賞はファン投票ではなく、音楽業界の投票会員が選ぶ
- BTSの公式記録は通算5ノミネート、受賞0
- 2021年から2023年まで3年連続で候補となった
- 『ARIRANG』は対象期間内だが、BTSは2027年のエントリーを見送る
- 2027年は新設のアジアン・ポップ部門を含め候補にならない
BTSがこれまで受賞に届かなかった背景には、人気不足という単純な理由ではなく、投票制の難しさと毎年の強力な競争がありました。5回のノミネートは、世界の音楽業界で継続的に評価されてきた証しでもあります。
2026年に7人での活動を再開し、『ARIRANG』を発表したBTSですが、2027年グラミー賞への挑戦は見送ります。一方、今回の声明は将来の参加まで否定するものではありません。2027年は候補にならないものの、今後どのような形で再挑戦するのかに引き続き注目が集まりそうです。


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