映画『マイケル』に登場するバブルスを見て、「これってCGなの?」と気になった方も多いかもしれません。
結論からいうと、バブルスはCGで描かれています。実際のチンパンジーは使われておらず、制作側は動物福祉への配慮からCG表現を選んだと説明されています。
ただ、CGだと分かると「少し違和感がある」と感じる理由も見えてきます。順番に見ていきましょう。
映画『マイケル』のバブルスはCGで描かれている
マイケル・ジャクソンが愛したチンパンジーのバブルスは、今も元気に生活を送っているそうだ。https://t.co/30zwaKN10y pic.twitter.com/dNxPZA7bqU
— VOGUE JAPAN (@voguejp) June 27, 2026
映画『マイケル』に登場するバブルスは、実写のチンパンジーではなくCGで表現されています。
Entertainment WeeklyやPeopleでは、ライオンズゲートがPETAとの対話を続けたうえで、バブルスをCG技術で描いたと伝えています。つまり、映画の中で見えるバブルスは本物の動物の演技ではありません。
この判断には、チンパンジーをペットや撮影用の動物として扱うことへの慎重な姿勢が関係しているようです。バブルスはマイケル・ジャクソンさんの人生を語るうえで有名な存在ですが、同時に「野生動物を人間の生活空間で飼うこと」の難しさを考えさせる存在でもあります。
なぜ本物のチンパンジーを使わなかったのでしょうか?
大きな理由は、動物福祉への配慮だと考えられます。
チンパンジーは幼い頃こそ愛らしく見えますが、成長すると非常に力が強く、家庭や撮影現場で安全に扱うことが難しくなります。バブルス自身も成長後は人間の暮らしの中で過ごすことが難しくなり、最終的にフロリダ州の保護施設「Center for Great Apes」で暮らすようになりました。
映画側も、バブルスを「マイケルのペット」として登場させる一方で、それを推奨する意図ではないと説明しています。歴史上の事実として描きながら、現代の価値観に合わせて実際の動物を使わない選択をした形ですね。
バブルスに違和感があると言われる理由
バブルスに違和感を覚える理由は、単に「CGだから」だけではなさそうです。いくつかの要素が重なって、見た人の印象に引っかかりが生まれているのかもしれません。
CGの動きが人間の記憶とズレて見える
チンパンジーは表情、目線、手足の動きがとても細かい動物です。そのため、少しでも動きが滑らかすぎたり、視線の合わせ方が演出的に見えたりすると、現実の動物とは違う印象を受けやすくなります。
特にバブルスは、マイケル・ジャクソンさんと一緒に写る過去の写真や映像の記憶が強い存在です。観客の中に「実在したバブルス」のイメージがあるぶん、映画のCGとのズレを感じやすいのでしょう。
かわいさを強調すると作り物感が出やすい
映画の中のバブルスは、マイケルさんとの関係性を象徴する存在として描かれます。そのため、表情や仕草が少し分かりやすく演出されている可能性があります。
ただ、動物のCGは「かわいく見せよう」とすると、逆に人工的に感じられることがあります。現実の動物は、こちらの思い通りに表情を作るわけではないからです。その自然さとのズレが、違和感につながっているのかもしれません。
実在のバブルスを知っている人ほど比べてしまう
バブルスは1983年生まれで、現在はCenter for Great Apesで保護されながら暮らしています。施設によると、現在のバブルスは185ポンド(約84kg)の成体で、絵を描くこともある穏やかな存在として紹介されています。
映画で描かれるのは、マイケルさんと行動を共にしていた若い頃のバブルスです。現在の姿や過去の実写写真を知っている人ほど、「映画用に再現されたバブルス」と「本物の記憶」を比べてしまうのは自然なことですね。
違和感は失敗というより、表現の難しさかもしれない
バブルスのCGに違和感があるからといって、すぐに「失敗」と決めつけるのは少し早いかもしれません。
実在した有名な動物を、実写映画の中で自然に見せるのはかなり難しい表現です。しかも今回は、マイケル・ジャクソンさんという世界的スターの伝記映画。画面全体への注目度が高いぶん、バブルスの動きや質感にも目が向きやすくなります。
また、CGを使った背景には、現代の映画制作における倫理的な判断もあります。昔なら本物の動物を使っていた場面でも、現在はCGやアニマトロニクスなどで置き換える流れが強くなっています。
本物のバブルスは現在どうしている?
本物のバブルスは、現在もフロリダ州のCenter for Great Apesで暮らしています。
同施設の紹介によると、バブルスは2005年に保護施設へ移り、現在は仲間のチンパンジーたちと穏やかな生活を送っています。絵を描くことが好きで、カメラを向けられるのはあまり好まない性格とも紹介されています。
映画でCGとして描かれたことは、ある意味で現在のバブルスの暮らしを尊重する選択とも言えます。スターのそばにいた有名な動物としてではなく、今は保護施設で静かに暮らす一頭のチンパンジーとして見守られているのですね。
まとめ:映画『マイケル』のバブルスはCG表現だった
- 映画『マイケル』のバブルスはCGで描かれている
- 実際のチンパンジーは撮影に使われていない
- 動物福祉への配慮がCG採用の大きな理由とみられる
- 違和感の理由は、動きや表情、実在の記憶とのズレにある可能性がある
- 本物のバブルスは現在、Center for Great Apesで暮らしている
- CG表現は、単なる映像技術だけでなく現代的な倫理判断とも関係している
映画のバブルスに少し違和感を覚えたとしても、それは多くの人が本物のバブルスを知っているからこその反応かもしれません。CGで描かれた背景を知ると、見え方も少し変わってきますね。



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