シマエナガの生態! 北海道以外や動物園で会える? ペットとして飼えるの?

動物

雪の妖精と名高い北海道の冬の風物詩「シマエナガ」。

つぶらな瞳と真ん丸なふわふわした体を持ち、特に冬のシーズンでは羽毛の白さも相まって神秘的です。

シマエナガといえば、かわいい関連グッズも増えてきており知名度は高いものの、見た目のかわいさに関心を奪われて、意外とどんな鳥なのか詳しく知らない人も多いのではないでしょうか?

今回はシマエナガについて記事にしましたので、シマエナガについて詳しく知りたい人や会いに行きたい人はぜひご覧ください。

シマエナガの生態

シマエナガ北海道にのみ生息する野鳥で、北海道全域に生息しています。

基本的特徴

  • 体長は10~14cm前後で、その半分以上が長い尾羽で占められている

  • 体重は約8~10グラムと非常に軽量

  • 鳴き声は「ジュリ、ジュリ」や「ツィーリリリ」「チーチー」など

季節による変化

冬季は防寒のために羽毛をふくらませ、丸みを帯びた姿になります。

寒さから身を守るため、夜間は枝に並んで寄り添って眠る習性があります。

夏のシマエナガ

なぜ北海道にしか生息していない?

シマエナガ北海道にのみ生息している理由は、主に2つの要因があります。

北海道の自然環境に適応

北海道の厳しい自然環境に適応するために独自の進化を遂げたシマエナガは、真っ白な羽毛により雪の多い環境で保護色を持ち、その分厚い羽毛も厳しい寒さから身を守るための機能を持ちます。

ブラキストン線の影響

北海道は本州とブラキストン線と呼ばれる地理的に隔離された境界線により、生物自体も明確に分布が別れています。

シマエナガもブラキストン線により本州とは別の生物の分布により独自の進化を遂げています。

出典:weather map

どこで会える?

 北海道

ベストシーズン

  • ベストシーズンは12月から2月の冬季

  • 早朝や午前中が観察のチャンスが高い

  • 冬は羽毛をふくらませた「雪の妖精」の姿が見られる

札幌市内

  • 円山公園:北海道神宮に隣接し、アクセスが良好

  • 旭山記念公園:「森の家」で最新の観察情報が入手可能

  • 滝野すずらん丘陵公園:冬期間は入園無料

札幌市街

  • ウトナイ湖(苫小牧市):新千歳空港から20-30分

  • The Bird Watching Cafe(千歳市):野鳥観察とカフェを楽しめる

観察のコツ

  • 木が多い公園や山の近くを探す

  • 「ジュリリ」「ツィーリリリ」という特徴的な鳴き声を頼りに探す

  • 双眼鏡を持参するのがおすすめ

  • 防寒対策をしっかりする

シマエナガは夏季には森の奥深くで生活し、姿を見つけるのが難しくなるため、冬季の観察がおすすめです。

 北海道以外

残念ながら北海道以外でシマエナガに出会うことは基本的には不可能です。

過去に千葉や長野で観察された記録がありますが、これらは迷子になった個体の例外的なケースです。

 動物園

シマエナガは動物園で飼育されていないため、動物園の展示として見ることは出来ません。
ただし、旭山動物園では、動物園の敷地内に野生のシマエナガが訪れることがあります。

これは動物園の周囲が山や田んぼなどの自然に囲まれているのが理由です。

ペットとして飼えるの?

シマエナガを家で飼えたら毎日癒やされそうですね。

しかし、残念ながらシマエナガをペットとして飼うことは法律で禁止されています。

法的制限

  • 「鳥獣保護管理法」により、研究や保護目的以外での飼育が禁止されている

  • 違法に飼育した場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科される

飼育に不向きな習性

シマエナガは警戒心が元々強く、人に慣れにくい性質があります。

群れで生活する習性も単独飼育ではストレスとなってしまいます。

寒冷地を好む特性も、住居で飼育するのが困難な理由の一つです。

まとめ

雪の妖精と呼ばれるシマエナガは、北海道でしか観察することが出来ず、飼育することも禁止されている野鳥でした。

冬のシーズンに北海道に旅行する予定がある人は、カバンに双眼鏡をしのばせてみてはいかがでしょうか?

シマエナガとの出会いは、北海道の冬の思い出をより特別なものにしてくれるでしょう。

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