雪の妖精と名高い北海道の冬の風物詩「シマエナガ」。
つぶらな瞳と真ん丸なふわふわした体を持ち、特に冬のシーズンでは羽毛の白さも相まって神秘的です。
シマエナガといえば、かわいい関連グッズも増えてきており知名度は高いものの、見た目のかわいさに関心を奪われて、意外とどんな鳥なのか詳しく知らない人も多いのではないでしょうか?
今回はシマエナガについて記事にしましたので、シマエナガについて詳しく知りたい人や会いに行きたい人はぜひご覧ください。
シマエナガの生態

シマエナガは北海道にのみ生息する野鳥で、北海道全域に生息しています。
基本的特徴
季節による変化
冬季は防寒のために羽毛をふくらませ、丸みを帯びた姿になります。
寒さから身を守るため、夜間は枝に並んで寄り添って眠る習性があります。

出典:北海道ラボ
夏のシマエナガ

出典:北海道ラボ
なぜ北海道にしか生息していない?

シマエナガが北海道にのみ生息している理由は、主に2つの要因があります。
北海道の自然環境に適応
北海道の厳しい自然環境に適応するために独自の進化を遂げたシマエナガは、真っ白な羽毛により雪の多い環境で保護色を持ち、その分厚い羽毛も厳しい寒さから身を守るための機能を持ちます。
ブラキストン線の影響
北海道は本州とブラキストン線と呼ばれる地理的に隔離された境界線により、生物自体も明確に分布が別れています。
シマエナガもブラキストン線により本州とは別の生物の分布により独自の進化を遂げています。

出典:weather map
どこで会える?
北海道
ベストシーズン
札幌市内
札幌市街
観察のコツ
シマエナガは夏季には森の奥深くで生活し、姿を見つけるのが難しくなるため、冬季の観察がおすすめです。
北海道以外
過去に千葉や長野で観察された記録がありますが、これらは迷子になった個体の例外的なケースです。
動物園
これは動物園の周囲が山や田んぼなどの自然に囲まれているのが理由です。
ペットとして飼えるの?
シマエナガを家で飼えたら毎日癒やされそうですね。
法的制限
飼育に不向きな習性
シマエナガは警戒心が元々強く、人に慣れにくい性質があります。
群れで生活する習性も単独飼育ではストレスとなってしまいます。
寒冷地を好む特性も、住居で飼育するのが困難な理由の一つです。
まとめ
雪の妖精と呼ばれるシマエナガは、北海道でしか観察することが出来ず、飼育することも禁止されている野鳥でした。
冬のシーズンに北海道に旅行する予定がある人は、カバンに双眼鏡をしのばせてみてはいかがでしょうか?
シマエナガとの出会いは、北海道の冬の思い出をより特別なものにしてくれるでしょう。
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